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2004.07.03

1974年のディランⅡ

「ザ・ディランⅡ BOX」が発売になりましたので買いました。


  • 「悲しみの街/オリジナル・ザ・ディラン」(1974年4月25日発売)

  • 「この世を悲しむ風来坊に捧ぐ/ザ・ディランⅡ」(1974年9月25日発売)

  • 「時は過ぎて〜ザ・ディランⅡ ライヴ/ザ・ディランⅡ」(1975年5月10日発売)


の3枚のアルバムがセットになったものです。

いずれもオリジナルLPはリアルタイムで買い、レコードがすり切れるくらいによく聞いたものです。
まずは、こうしてCDになったことを(正確には1987年に一度CD化されているようです。実際、そのときに発売されたCD「悲しみの街」を私は持っています。)喜びたいと思います。
この4月〜5月には「春一番」コンサートのライブ盤がCD化されたりして、ベルウッドレーベルの有名アルバムが気軽に手に入るようになっています。

さて、今回のBOXのオリジナルアルバムが発売された1974年というと、私はちょうど20才でした。
学生をやりつつ、バイトと「闘争」に忙しかった時期です。このBOXの3枚のCDを聞くとそんな頃を思い出したりします。その頃知り合った先輩や同級・後輩たちとは今も時々連絡をとったりしています。

1974年3月16日(土)に私は大阪・難波の高島屋というデパートの7階にあった「高島屋ホール」に出かけています。第25回「六番町コンサート」3時30分開演と残っているチケットに書いてあります。入場料は100円でした。
出演は、ザ・ディランⅡと西岡恭蔵。司会は中川五郎。

前年も春一番やこの六番町コンサートでザ・ディランⅡを見ていますが、この日は新しいアルバム「悲しみの街/オリジナル・ザ・ディラン」の曲ばっかりをやったような気がします。
「プカプカ」や「サーカスにはピエロが」のような定番を期待していた私は、このサウンドといい、荒削りな歌詞といい、これは何だ?と、頭の中が??????となったことを覚えています。

その後の春一番コンサートでも、Rockバンドとしてのザ・ディランⅡ(オリジナル・ザ・ディラン)が登場し、大塚まさじはRockスター、Rockヴォーカリストの雰囲気を天王寺野音いっぱいにまき散らしていました。それに対して、永井洋はアコースティックギターで必死に他のバンドメンバーが作るグルーブについて行こうとしていた姿が目に残っています。

「悲しみの街/オリジナル・ザ・ディラン」は全9曲ですが、すべて西岡恭蔵の作詞・作曲。「彼の学生時代(ザ・ディランⅡに入る以前)の作品である。」と、当時の「プレイガイド・ジャーナル」(今でいうと「ぴあ」みたいなもの。大阪で発行されていましたから当然関西のことしか載っていませんでしたが、貴重な情報源でした。これも100円。)に書かれています。

その六番町コンサートでは「魔法の船で」でだったと思いますが、ウインド・ベルの音色が印象に残っています。
アルバムの曲では「俺達に明日はない」が、一番好きです。春一番でのライブもかっこよかったし。
これだけベルウッドのオリジナルアルバムが再発されているんだから、続いて、今の視点でとらえたコンピレーションアルバムも作ってほしいと思います。
もし「ベルウッドFunk」なんていうコンピレーションができたらこの曲と加川良の「かかしのブルース」は欠かせないと思います。

この年の夏ごろにはザ・ディランⅡの解散が確か伝わってきていたと思います。
そんな中で出た「この世を悲しむ風来坊に捧ぐ」は、最高にぜいたくをして作ったアルバムだと思います。そして、今でも私は彼らのアルバムの中で一番いいと思っています。
何がいいかというと、時代の先を行くようなはつらつとした音と開放感に満ちているからです。
URC時代のような暗さがないのがいいです。

そして、1974年11月21日〜11月27日の7日間、東京の池袋シアターグリーンでの解散ライブ(ここを出発としてさよならコンサートの全国ツアーが始まった)をおさめたのが「時は過ぎて〜ザ・ディランⅡ ライヴ」。
これは、一転してアコースティックな音だけのアルバムで、こちらは発売日に天王寺で買った覚えがあります。
ザ・ディランⅡの代表曲が網羅されています。注文をつけるなら「こいのぼり」が入っていなかったのが今でも残念です。
大阪では彼らの解散コンサートは、11月30日に中之島公会堂で行われました。そのときに聞いた「こいのぼり」が、ふたりのハーモニーが抜群で、聞けるものならもう一度聞いてみたいと思うのです。
その後、名古屋・札幌で解散コンサートが開かれたようです。

こんな風に30年前の音源に接すると、なつかしさとは別に、なんかさわやかな感覚を覚えます。

マニアックに言うなら、このBOXにオリジナルシングルバージョンも入れて欲しかったと思います。
例えば、シングル「悲しみのセールスマン」の裏面の「プカプカ」は、まるでディキシー風ですがそういうのもこの機会の入れてほしかったなあ。

あるいは、上に書いたようにベルウッドのコンピレーション盤がもし発売されるとしたらその時には「シングル集」として是非入れてほしいと思います。篠原アコの「プカプカ」とか、やしきたかじんも。

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