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2011.03.24

小説「「ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集」

「新潮」

ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集」というタイトルのCDは持っていますが、これは小説のタイトルです。
月刊「新潮」2011年4月号に載っています。

この小説を私は、3月12日に私の郷里である石川県七尾市へ向かう電車の中で読みました。
正確に言うと、その時間だけでは読み終えることができなかったので、実家で寝る前の布団の中で読み切りました。

なんとも不思議な感覚が残りました。(だから、翌日のマラソンの成績が悪かった、というわけではありませんし、寝不足というわけでもありません。)
2001年9月1日〜11日までの11日間に新宿の中古レコード店を舞台にした物語です。
2001年9月11日といえば、アメリカで9・11事件が起こった日で、この小説の最後にその事が出てきますが、直接には物語の展開とは関係がなさそうです。 でも、物語の背景には9・11事件のことが横たわっていそうな気がしました。

あらすじを書いても仕方がないので書きませんが、物語の中に出てくる「音」のことを書いてみたいと思います。

まず表題の「ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集」ですが、これはアナログ盤でも出ていたようで、それが希少であるというこだわりがこの小説のキーワードになっています。アルバムの収録曲は全部で14曲で、すべてそれまでのボブ・ディランのアルバムに収められていたものばかりで、未発表曲とかバージョン違いとかはありません。
私が持っているのはCDで、アメリカ盤。いつ買ったのかは覚えていませんが、この小説を読まなかったら持っていたことも忘れてしまっていたかもしれません。

Bob Dylan
 CDのジャケット

小説の中で「花婿はいまも祭壇で待っている」と書かれているのが3曲目の"The Groom's Still Waiting At The Altar"。
元々は、1981年のアルバム"Shot Of Love"に入っている曲で、私はこのアルバムは日本盤で持っていますが、あんまり好きではないアルバムだったのでほとんど印象にありませんでした。それが、この小説のキーワードとして登場してきたので聞き直したら、なかなかいい感じで気に入りました。
ディランの同じくグレーテスト・ヒットの第2集に入っている"Watching The River Flow(川の流れを見つめて)"のようなディラン流のブルース曲です。

「ヨルダン川の西/ジブラルタルの岩山の東/ぼくは目撃する/舞台が燃え落ちて/新しい時代の幕が切っておとされるのを/ほら、花婿は今も祭壇で待ち続けているよ」(中川五郎/歌詞対訳)

ディランの曲以外に出てきた中で、ラフマニノフのピアノ協奏曲2番・3番というのが気になりました。
ラフマニノフというのはロシアの作曲家ですが、このピアノ協奏曲2番・3番がどんな曲だったか知りません。あるいは聞いたことがあるのに曲名や作曲者のことを知らないだけ、かもしれません。(私の場合、クラシックではよくあることです。いつも見ているのでなじみの花だけど、名前を知らないだけ、というのと同じような感じです。)

作者のことは私は全然知りませんでしたが、劇作家・演出家として活躍されているようで、面白いエッセイ・小説なども多く出版されているようです。
ちょっと気になる作者です。

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