音楽

2016.01.15

(2016-01-13)「沢田研二 2016 正月LIVE Barbe argentee」

昨夜(1/13)、「沢田研二 2016 正月LIVE Barbe argentee」(大阪・フェスティバルホール)に行ってきました。

18時40分ごろにスタート。
「白髪」「白いあごひげ」「やや小太り」の沢田研二のLiveの1曲目は1981年のヒット曲「ス・ト・リ・ッ・パ・ー」。
うーん、高音部の音程がはずれている!高音部がちゃんと歌えていない!これで、最後までちゃんと歌えるんだろうかと、いきなり心配になりました。(^^;)
(アンコールの「カサブランカ・ダンディ」でもやはり高音部がちゃんと歌えていませんでしたが。)
このLiveのタイトルの"Barbe argentee"というのは「銀色のあごひげ」というフランス語だそうで、確かにジュリーのは立派な白いあごひげでした。

とにかく声が出ていないのが心配でしたが、それでも徐々に声も出てくるようになり、67歳になってもRockしている姿はやはりいいですね。

2011年3月11日の東日本大震災の1年後の2012年から毎年3月11日に4曲入りのミニアルバムをジュリーは発表しています。
昨年までで4枚出ていますが、それらの内容は原発批判、東電批判、国の原発政策批判といった内容で、強烈にRockで批判しています。
今回のライブでもそれらの中から「F.A.P.P」「限界臨界」という曲が歌われ、その前には震災前の曲ですが「我が窮状」(「窮状」を「九条」に掛けている。私の好きな曲のひとつ。)も歌ってくれました。
「F.A.P.P」というのは、"Fukushima Atomic Power Plants"(福島原発)のこと。
歌詞などは、以下のブログに載っています。(このブログではCD「3月8日の雲」は2012年4月発表と書かれていますが、上述の通り2012年3月11日発売です。)

ついでに言うと、フェスティバルホールのロビーでは「脱原発を実現し、自然エネルギー中心の社会を求める全国署名」(「さようなら原発」1000万署名市民の会)の署名コーナーも設置されていました。こんな所で反原発署名をするなんて意外でした。(^^;)
とくにLiveの中ではジュリーからは原発のことや署名のことなどの話しはありませんでしたが、歌を聞けば何を訴えたいのかはわかると思います。それらの反原発ソングのときの照明効果が不気味で、原発事故の怖さみたいなものを表現しているようでした。

私のジュリーのLive体験はたぶん今回で7回目ぐらいだと思います。過去には女性といっしょにいったこともありますが(^^;)、だいたいは一人で行っていて、今回も一人で行きました。いつものことですが観客は女性が多いのですが、ちらほらと私みたいに男性一人で見に来ている人もいます。私は2階席だったのですが、1階、2階とも全部埋まっていました。3階がどうだったのかはわかりませんが。

このLiveのセットリストですが、1月6日に東京で行われたときのものが以下のブログにアップされていました。

全23曲は大阪と同じだと思いますが、東京で20曲目の「サムライ」ですが、大阪では15or16曲目だったような気がします。(別に記録していたわけではないのであくまで私の記憶だけですが。)
ついでに、東京での15曲目「マッサラ」が(2015) となっていますが、正しくは(2000)ですね。
そしてその「サムライ」はちゃんと高音部も声が出ていて、よかったと思いました。

今年になってから2000年発表の「耒タルベキ素敵」が好きでよく聞いていたのですが(同名アルバムがジュリーの最高作だと私は思っています)、アンコールの最後にそれを歌ってくれたのですが、それが私はジュリーからお年玉をもらった気分になりました。ただしサビ部分を3回歌うという変則的なものでしたが。

とにかく平和を希求する「白髪」「白いあごひげ」「やや小太り」の男のLiveを楽しませてもらいました。
途中休憩もなく、終わったのは、21時ちょっと前でした。
チケット代7000円(税込)。
また来年も行きますよ。

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2014.04.23

(2014-04-23) The Band

Northern Lights - Southern Cross(南十字星)
"Northern Lights - Southern Cross(南十字星)"

今日の日経夕刊を見ていたら、中国文学者の井波律子さんという方が、The Bandが好きで毎日のように聞いていた、というような話が書かれていました。

私は勉強不足なので、井波さんのことは全く知りませんが、話題になっているThe Bandは私も大好き。一応、公式にリリースされたアルバムはLPとCDと両方で全て所有しています。(^^;)
一言でいえば、渋いRockという印象です。

若いころから渋味が好きな私はThe Bandを通じていろいろな渋めのアメリカの音楽を教えてもらったような気がしています。
この記事がきっかけで"Northern Lights - Southern Cross(南十字星)"(1975)を聞き直しましたが、ゆったりした気分になりました。
好きです。

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2013.02.14

2012年、私の音楽ベスト3

2013年ももう1月半ほど過ぎてしまいましたが、(自分の防備録も兼ねて)昨年2012年に私が聞いた音楽のベスト3を書きとどめることにします。

(1)新譜・・・・2012年に初発となったアルバムから

  1. "Tempest"  Bob Dylan
  2. "Americana"  Neil Young
  3. "Twistin' The Night Away"  トータス松本

【コメント】

雑誌「ミュージック・マガジン」は毎月欠かさず買い、一通り目は通すのですが、「買おう」という気になるような新譜CDにはなかなか出会えません。
買うとすれば、ご覧のようにベテランたちばかり。
自分でも冒険心がないなあ、と思ってしまいます。

ニール・ヤングは2012年にはもう一枚"サイケデリック・ピル"というアルバムが出て、評判は良いようなのですが、私は聞いていません。

トータス松本の「ツイストで踊り明かそう」は、サム・クックの同名アルバムのカバーアルバムですが、これが楽しくって。
その後、サム・クックのオリジナルアルバムも紙ジャケでCD化されましたが、私は買わずじまいでした。(LPレコードでは持っています。今年の春にCDで再発になりますので、その時に買おうと思っています。)

そして、ボブ・ディランの「テンペスト」ですが、秋にはよく聞きました。
21世紀になってからのボブ・ディランのアルバムはどれも気に入っているのですが、2006年の"Mordern Times"の次に好きです。

(2)旧譜・・・・2012年に再発となったアルバムから

  1. "Mercy!"(1965) Don Covay
  2. "Here Is Barbara Lynn"(1968) Barbara Lynn
  3. "キングサーモンのいる島"(1972) 六文銭

【コメント】

秋にAtlantic RecordsのR&Bの旧譜CDが1枚1,000円で発売になったので、何枚か買いました。もともと持っていたものも再発になったりして、すでに持っていたものをまた買ったりしました。(^^;)
そのうちで気に入ったものが、ドン・コヴェイの「マーシー!」とバーバラ・リンのアルバムです。

ドン・コヴェイのほうはLPレコードで持っているのですが、久々に聞いてみてやられました。
バーバラ・リンのほうはこのアルバムは初めて聞きましたが、いい感じでした。

六文銭のアルバムは、ベルウッドレーベル40周年として秋に発売になったもののうちの1枚。ベルウッドのCDは結構持っているので、いままで買いそびれていたものを買ったという感じです。
この「キングサーモンのいる島」は有名なアルバムですが、私はLPレコードでも持ってはいませんでした。
このうちの何曲かは聞いたことがありましたが、アルバム全体を通して聞くのは、確か高校のころに同級生のNくんの家で聞いたような記憶があるだけでした。
楽しいアルバムです。

(3)楽曲・・・・2012年に発売された曲で好きだったもの

  1. 「ブランコ」 トータス松本
  2. 「不良倶楽部」 クレイジーケンバンド
  3. 「トーキョー・シック」 佐野元春 & 雪村いづみ
「トーキョー・シック」
佐野元春 & 雪村いづみ

【コメント】

いわゆる「新曲」で好きだったもののベスト3で、たまたま邦楽ばかりになってしまいました。
トータス松本の「ブランコ」は、今では私のカラオケでの大事なレパートリーになっています。(^^;)】


※なお、2012年はDVDを1枚も買いませんでした。

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2011.09.19

桑田佳祐/ライ・クーダー/堺正章とクレイジーケンバンドのCD

CD

最近買ったCDはこの3枚。(写真の背景は我が家の汚いカーペット。気にしないでください。)

(右下)
桑田佳祐の「明日へのマーチ/Let's try again/ハダカDE音頭 」の3曲入りのシングル。
2011年8月17日発売。1,260円。

8月にNHKの「SONGS」で桑田佳祐を見て、気に入ったので買いました。桑田佳祐を見直したのです。
先日、さっそくカラオケで1曲目の「明日へのマーチ」を歌いましたが、ちゃんと歌えなかったのが残念。


(上)
ライ・クーダーの新作。タイトルは"Pull Up Some Dust And Sit Down"。

日本盤は、9月21日に発売になりますが、待てずにアメリカ盤を購入しました。
リーマンショック後のアメリカを批判的に歌っているようですが、私の頭にはアメリカ〜メキシコの良質な音が響きます。

買ってよかったと思っています。


(左下)
2011年9月14日発売。堺正章とクレイジーケンバンドの「そんなこと言わないで 」。

私は歌手としての堺正章が好きで、アルバムは3枚持っていますし、前作のシングル「忘れもの」(2008年)もちゃんと持っています。
(カラオケでも堺正章の歌は歌ったりします。)(^_^;)
その堺正章が、これまた私がカラオケでよく歌うクレイジーケンバンドとコラボしたのですから買わないわけにはいきません。
CD+DVDで1,890円。

この歌もちゃんと覚えてカラオケで歌いたいと思います。

みんな、そこそこの年齢ですがいい感じでいい歌を聞かせてくれています。

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2011.07.24

中村とうようさんの死

タラフ・ドゥ・ハイドゥークス
 タラフ・ドゥ・ハイドゥークスのアルバムのジャケット。
 左が2001年のアルバム"バンド・オブ・ジプシーズ"

久しぶりにルーマニアのタラフ・ドゥ・ハイドゥークスやブルガリアのコーラスを聞き返したくなって彼らのアルバムや「ブルガリアン・ヴォイス」や「ブルガリアン・ポリフォニー 」のCDを引っ張り出してみました。
長い間聞いていなかったので、ついでにそれらのCDを紹介されている「ミュージック・マガジン」も引っ張り出してアルバム評を読み返したりしました。

たとえば、タラフ・ドゥ・ハイドゥークスの「バンド・オブ・ジプシーズ 」というアルバム評では、中村とうようさんは下記のように厳しく書いています。

強引なハッタリだけが取り柄のジプシー楽団。スピード感もヴァイオリンでギシギシ雑音を鳴らすのなども何度も聞けば鼻につくだけだから、この連中のアルバムは1枚あれば充分だ。(6点)
(「ミュージック・マガジン」2001年8月号)

私は彼らのアルバムを2枚持っているんだがなあ・・・。(^_^;)
それに「ハッタリ」だけのバンドだったら、今さら聞き返したいとは思わないけどと、変わらぬ辛口の評には私は賛同できませんでした。

そんなことがあった次の日に、中村とうようさんの自死のニュースを聞き、びっくりしました。
報道によると、自宅マンションから飛び降りたらしい。なんともとうようさんらしくない死に方だと思いました。

雑誌「ミュージック・マガジン」、「レコード・コレクターズ」「ノイズ」をはじめ、LP時代からいろいろなレコードやCDで彼の書く文章を読んできました。
また、各種の著作やラジオのDJをやったり、レコード・CDの発売もやったり、コンサートの主催もしたりしていたし、時には政治的な発言も行い、かなり行動的な人だと思っていました。
そういうバイタリティがないと、風に吹かれたらどこかに飛んでいってしまいそうだった「(ニュー・)ミュージック・マガジン」をここまでメジャーにはできなかったと思います。

ミュージック・マガジン2011年8月号
 ミュージック・マガジン2011年8月号

「ミュージック・マガジン」では毎月「とうようズ・トーク」というページがあり、社会のさまざまなことについて中村とうようさんの感想、考えを披露していました。
最新号(2011年8月号)では、「君が代」をめぐる憲法裁判のことに触れた文では、
一部の国家主義者の「君が代」フェティシズムは、どうにも気持ち悪すぎる。
というフレーズがあり、そういえば、我が町の新市長も「君が代フェチ」だな、と思ったりしました。 原発事故をめぐる対応でモタモタしている今の状況に対して中村とうようさんならどう感じていたのか、そんなことをもっと発信して欲しかったと思っています。

大衆音楽の真実
 大衆音楽の真実

中村とうようさんの本も何冊か持っていますが、一番印象に残っているのが「大衆音楽の真実 (Compact books) 」(1986年)。
英米圏以外のポピュラー音楽を俯瞰したものとして、非常に刺激的でした。
この本を読んでから、私の音楽世界は、世界中に広がり、音楽観も変わりました。

プエルト・リコ音楽入門
 プエルト・リコ音楽入門。CD付きの本と言ったほうが正しいと思う。
 でも本屋ではなく、レコード店で買いました。

「オーディブック」として、CDと詳しい解説のついた本も10種類以上発行していました。
ここにはそのうちの一つ「プエルト・リコ音楽入門」の写真を載せましたが、この本のおかげでプエルト・リコのラファエル・エルナンデスコルティーホなどを知り、キューバの音楽より私には親しみやすいと思えたことを思い出します。

ブラック・ミュージックの伝統〜ジャズ、ジャイヴ&ジャンプ篇
 ブラック・ミュージックの伝統〜ジャズ、ジャイヴ&ジャンプ篇

中村とうようさんは、積極的にレコード会社に企画を持ち込み、実現させたのもよくあり、そのうち「ブラック・ミュージックの伝統」(2種)が私はLP時代から好きでした。
「ジャンプ」や「ジャイヴ」というブラック・ミュージックのことを初めて知ったのがこのアルバムでした。
そのLPが拡張されてCD化されたのがここにあげたジャケットです。

MCAブルースの古典
 MCAブルースの古典

ブルースでは、「RCAブルースの古典 」という戦前ブルースの編集盤が有名でCDにもなっていますが、私はここにあげたLP3枚組の「MCAブルースの古典」(1984年発売)が好きで、こちらはCDにはなっていないので、CD化を熱望しておきます。

ラジオでは1980年代後半に神戸の「ラジオ関西」で「つかしんワールド・ネットワーク」という番組でとうようさんがDJをしていたのを思い出します。
金曜日の夜12時からの1時間番組で、その番組に私はよくリクエスト葉書を出しました。放送でも何度かリクエストにこたえてもらいました。 今もその時に録音したカセットテープが何本か残っています。

キング・サニー・アデ
 キング・サニー・アデのコンサートで買ったプログラム

実際に中村とうようさんの顔を見たことが一度だけあります。
1984年10月22日、大阪フェスティバルホールでナイジェリアのキング・サニー・アデ のコンサートを見に行ったのですが、そのときフェスティバルホールへ行くエスカレーターで、私のちょっと前に乗っていました。小柄な人という印象を受けたのを覚えています。

いろいろと中村とうようさんには間接的に音楽の楽しみ方を教えてもらったような気がします。
あの世へ行くには早すぎる、まだまだ、いろいろな切り口で世界中の音楽を紹介してもらいたかったと思っています。
自死という死に方、ミュージック・マガジン風に点数を付けるならマイナス10点です。

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2011.06.27

和歌山に斉藤哲夫がやって来る

6月28日(火)に和歌山市アロチのLive Bar 我楽拓斉藤哲夫のライブがあると聞き、楽しみにしています。
そのことを忘れていて、その夜は大事な会議の予定を入れてしまったのですが、あとで気がついたので会議の方は欠席させてもらうことにしました。
だってそんなに斉藤哲夫を見れる機会があるとは思えないので。

spinach

spinach(スピナッチ)というタイトルのこのCDは、2009年に出た斉藤哲夫のセルフカバー集。(spinach=ほうれん草)
CDの帯に「稀代のメロディーメイカー」と書かれていますが、全くその通りだと思います。無理のない美しいポップなメロディーを作る人で、ビートルズ(とくにポール・マッカートニー)にたっぷり影響されているようで、このCDを聞いて彼がまた好きになりました。

私が20代のころに斉藤哲夫のライブは2度経験しています。
うち一度は石川県金沢市で行われた夏のフォーク・フェスティバルで、夏の暑い時なのに黒マントを着たギタリストといっしょに斉藤哲夫が登場しました。その黒マントの男の名は白井良明。その日、私は初めて白井良明というミュージシャンを知りました。
現ムーンライダーズの白井良明で、ここ10年ほど沢田研二のアルバムのプロデュースを続けています。

閑話休題。斉藤哲夫ですが、1972年の「君は英雄なんかじゃない」から「バイバイグッドバイサラバイ」、「吉祥寺」、「さんま焼けたか」、「グッド・タイム・ミュージック」などの70年代後半までのCBSソニー時代が私は一番好きです。
でもカラオケに行くとやはり大ヒット曲「いまのキミはピカピカに光って」を歌ったりします。
2000年以降では、2枚のミニアルバムが出ましたが、それらもなぜか持っています。

今回和歌山県では、串本町・田辺市・和歌山市と3日間連続のライブだそうで、ピアノのサポートがあるそう。
楽しみにしています。

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2011.02.01

早川義夫のライブ (1/31)

Live Ticket

昨夜(1/31)、和歌山市のOLD TIMEで早川義夫のライブを見てきました。

早川義夫のピアノに熊坂るつこのアコーディオンがからむという構成で、行ってよかった、聞けてよかったと思えるライブでした。

早川義夫の歌を聞きながら、彼の音のルーツはなんだろう、と考えていました。
というのも、ブルースやソウルのような黒人音楽からの影響が感じられないからです。
そこでふと思ったのが、「シャンソン」というキーワード。ヨーロッパ的な音のような気がしました。

共演者の熊坂るつこさんというのは、まるで早川義夫の孫?、と思えるくらいに若くて小柄な女性でしたが、繊細だったり、力強かったり表情豊かなアコーディオンの音で早川義夫の音楽を引き立てていました。

早川義夫の歌は、歌詞がひとつひとつちゃんと聞こえます。
それは歌詞を大事にするからだと思うのですが、ステージの二人の作る歌空間が心地よく、よりいっそう歌詞が浮かび上がってきたような気がしました。

日常で歌うことが何よりもステキ

ライブ終了後に会場で早川義夫の本「日常で歌うことが何よりもステキ」(1,995円)を買い求め、サインをしてもらいました。 早川義夫のサイトに載せられている2004年〜2010年までの日記を加筆訂正したものです。

その最初のほうに載っているこんな言葉が気になりました。

(2005年)
6月1日(水)
 暗い話はしたくない。浮かれた話は控えたい。毒にも薬にもならない話は面白くない。ならばいったい何を書けばよいのだろう。

●走行距離 2月1日 8km (57分)

月間走行距離 8km

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2011.01.06

早川義夫の和歌山でのライブに期待 

ジャックスの世界
ジャックスの奇蹟
からっぽの世界 -タクト・デイズ-

和歌山市のライブハウスOLDTIMEのホームページを見ていたら、
1月31日(月)◆早川義夫+熊坂るつこLIVE〜日常で歌うことが何よりもステキ(出演)早川義夫(Vo.Pf)+熊坂るつこ(アコーデオン)
というスケジュールを発見。

さっそく、このライブの予約を入れました。

早川義夫が見れるなんて、しかも、和歌山市というご近所で、ということでいささか興奮しています。
生きててよかった、生きていりゃ無理と思っていたことでも可能になるかもしれない、とまで思っています。(^_^;)

そこで、我が家のCD収納棚から早川義夫のCDを引っ張り出したら、ここに載せた5枚が出てきました。

まずは、ジャックスのアルバム3枚。
最初のアルバム「ジャックスの世界」はジャックスの代表作のみならず、日本のロックのアルバムの代表作の1枚でもあります。
からっぽの世界」が、やはり私も好きです。

ぼくおしになっちゃた  なんにも話すことできない
ぼく寒くなんかないよ  きみは空を飛んでるんだもの

ぼく死にたくなんかない  ちいっともぬれてないもの
静かだなぁ海の底  静かだなぁなにもない

ぼく涙かれちゃった  頭の中がからっぽだよ
ぼく甘えてるのかな  なんだかうそをついてるみたいだ

ぼく死んじゃったのかな  だれが殺してくれたんだろうね

静かだなぁ海の底  静かだなぁなにもない

     「からっぽの世界」(詞・曲 早川義夫)

この曲を吹き込んだころの早川義夫は20歳でした。

この歌を聞くと、ちあきなおみの1977年の傑作「海のそばで殺された夢」を思い出します。

月夜の晩に 夢を見たよ 海のそばで 殺された夢
その時 僕は 泣いていたよ
みじかく 青い あの春を  黒い波にもまれ もまれて
やがて きれいな 海の底へ やさしくゆれて
むかえておくれ 海の藻よ

僕を 殺してくれた人 とても穏やかな 顔立ちの人
その時 僕は 叫んでやった
しがらむ すべてに 「ありがとう」と 生まれて このかた
こんなに 素直になれた僕は 初めてだろうな
よかったな よかったな  やさしくなれて 生きてるうちに

     「海のそばで殺された夢」(詞・曲 友川かずき)

なんだろうこの寒々とした世界は。でも、何か魅かれるものがあります。

かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう
この世で一番キレイなもの

ジャックス解散後のアルバム「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」は、私はレコードでも持っていました。
このアルバムの中の「サルビアの花」が有名ですが、音数の少ないアルバムですが、これも日本のロックというかある意味日本のパンクの代表作といえます。

早川義夫は、1972年には音楽活動を止め、「早川書店」という本屋を関東の方で開業し、本屋の親父さんとして生きてきました。
そして1994年ごろに音楽活動を再開し、作ったアルバムが「この世で一番キレイなもの」です。
たぶんこのアルバムは私は、発売から2〜3年後に買ったような記憶があります。

何年かごとに周期的にジャックスや早川義夫を聞きたくなり、そんな時期に買ったのだと思います。
こちらも音はシンプルで、ラブソング、あるいは性の歌ばかりで、アップテンポの曲はありませんし、決して早川義夫の歌声はうまいとは思えませんが、これもパンクなのでは、と私は思うのです。
ある意味、既成の歌と違うベクトルをそこに感じるからです。

そのアルバムから10数年経った2011年に、私は初めて早川義夫を見ることになります。彼は昭和22年12月生まれということですから、現在63歳。
どんなライブになるのちょっと想像できませんし、ステージではどんな話をするのかといったことも気になります。

いずれにせよ、楽しみなライブです。

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2011.01.05

[DVD] I STAND ALONE --- 仲井戸"CHABO"麗市LIVE 2009

I STAND ALONE

今夜は会議があったのですが、その前に1時間ほどジョギングをしました。
新しいシューズを買ったせいで、モチベーションが上がっているのです。(^_^;)

さて元日にDVDを買ったということを前に書きました。そのDVDがここに載せた

I STAND ALONE --- 仲井戸"CHABO"麗市LIVE 2009

です。

忌野清志郎が亡くなったのが2009年5月で、その5か月後の2009年10月に行われた仲井戸麗市のライブDVDです。
ライブは3時間にもおよぶもので、それがほぼ全て収められています。
仲井戸麗市が歌うのは、ほぼ全曲が忌野清志郎の曲で、一人でギターを弾きながら歌われるステージです。
しゃべりやポエトリー・リーディングも含まれていて、熱いものが伝わってくるライブです。

ポエトリー・リーディングが様になるアーティストといったら日本では仲井戸麗市ぐらいなものでしょう。

去年の6月に和歌山のライブハウスで仲井戸麗市のライブがあったのですが、その時期はお金がなかったのでライブに行くことをひかえました。
このDVDを見て、そんな彼のライブを見逃したことを後悔してしまいました。

同じ音源でCDも出ていますが、やはりDVDで映像といっしょに見たほうが、仲井戸麗市の表情や曲によってギターが変わる様子がわかったりしてこの素晴らしいライブを一層豊かに感じることができると思います。

●走行距離 1月5日 約8km (1時間)

月間走行距離 約54km

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2010.12.11

朝倉喬司さんの死

芸能の始原に向かって

昨日(12/10)の朝刊の死亡欄に朝倉喬司(あさくら・きょうじ)の名前を発見して驚いています。

毎日新聞の記事によると、

9日、自宅アパートで死去しているのが発見された。
周辺の住人からアパートの管理会社に「異臭がする」との連絡があり、同社社員が通報した。
一人暮らしだった。

とのこと。

この死亡記事を読んで「いかにも彼らしい死に様」という感想を持ってしまいました。

「ノンフィクション作家」「音楽評論家」「犯罪評論家」「ルポライター」などと彼のことを紹介されますが、私が彼の名を初めて知ったのは1980年代のことで「音楽評論家」としてでした。
そのころに買ったのが、ここに写真を載せた「芸能の始原に向かって」(1986年発行)です。
音楽評論といっても、「河内音頭」「浪花節」「チンドン屋」「テキヤ」「犯罪」といったキーワードが語られるように、特定のアーティストのことや産業としての音楽ではなく、「芸能」と呼ばれる、ある意味「あぶなく」「あやしげ」な世界(背景には「差別」がある)のことが語られています。

毎日新聞の死亡記事の引用を続けます。

早稲田大学中退。ベトナム反戦運動を経て「週刊現代」記者として活躍し、1982年からフリーに。
全関東河内音頭振興隊長も務めた。
日本一あぶない音楽

その全関東河内音頭振興隊が編者となって発行されたのが、「日本一あぶない音楽---河内音頭の世界」(1991年発行)という河内音頭♥の本。

ここで朝倉隊長は、「革命せよ!と音頭は響いた---日乃出会と三音会の一騎打ちにみる河内音頭の底力」という文章を寄せていますが、ここに書かれていた「河内音頭は一見、郷土芸能のようなフリをしているが、私の理解でははっきりと近代に成立した都市音楽である」という主張に影響されて、その後河内家菊水丸や桜川唯丸の音がスムーズに私の身体の中にしみ込んできたのを思い出します。

河内音頭振興隊を名乗っていますが、朝倉喬司さんは岐阜県の出身で、とくに大阪・河内とは縁があったというわけではなかったようです。

1988年からは雑誌「ミューッジック・マガジン」で「童謡と民謡の形成」という連載を14か月間続けています。この連載を私はちゃんと読んでいなかったので、昨夜連載1回目を読んでみました。

大正初めごろの放火には「郷愁」が動機というものが多かったという話から、大正時代の童謡の奇怪さ、ブキミさのことや柳田国男の「遠野物語」と童謡の符合など、興味深い話題が広がっていました。ちょうど今年は、私は「童謡」のCD(にほんのうたシリーズ)が気に入ったこともあり童謡に興味を持っているので、読み直すにはいい機会かもしれません。


毒婦伝

1999年に発行されたのが「毒婦伝」。

「高橋お伝」「花井お梅」「阿部定」という明治〜昭和初期の3人の「毒婦」「妖婦」をテーマにしたもの。

ここにこんな一文があります。(ちょっと長くなりますが引用)

 義理の「欠如」によって、生の起承転結に乱れが生じた焦りと、そのような状態を呼び込んだ自分自身に対する身も細るようないたたまれなさ(生きる手ごたえの喪失感)が、行為の激化に結びつく。
これは習俗につちかわれた心性にしからしめられた、日本の犯罪のひとつの特徴だと私は考えている

これだけ読んでも何を言っているのかわかりにくいと思うのですが、この文の前に書かれている具体的な事件のことを見るとこの文の意味が分かると思います。

平成7年に横浜で釣具店主射殺事件が起こった。ビデオショップを経営していた青年が集金帰りの釣具店主を射殺後、金を奪ったもの。

青年の動機がビデオショップ事業での多額の借金で、この借金を「早く返さねば」「好意で貸してくれた人に申し訳ない」「義理を欠いたままでは立つ瀬がない」という思いからくる焦りが、過激な犯行にエスカレートしてしまったもの。
この国の金がらみ殺人ではこういう動機の犯行例が実に多い、とも書かれています。

これらの動機につき私は判らなくもありません。

私も事業に失敗した口ですが、なんとかチャンスを生かすことができて今に至っていますが、一歩間違えていたら、やはり「義理」を欠いたままの自分をコントロールできなくなって、何らかの行為に出ていたかもしれません。
それが日本的なのかもしれません。

「毒婦伝」に登場する3人の女性犯罪者たちには、いつのまにか犯罪と性を結びつける伝説(興味の対象として尾ひれが付いたりした)が生まれ、その伝説がさらにふくらまされたりして「毒婦」「妖婦」と称されるようになったようです。
日本の近代史の裏側を覗いたような気分になります。


朝倉喬司の本はもう1冊、「メガロポリス犯罪地図」という都会の犯罪をテーマにした本も私は持っていたはずですが、見当たりませんでした。
私は、ここ10年で2回引っ越しをしているので、その際に処分してしまったのかもしれません。

朝倉喬司の文章にはリズムがあって、そのリズムが心地よい、と思っています。
明治・大正期の文献に数多くあたらないと書けないような仕事を多くこなし、その博識ぶりもすごいと思ったものです。
享年67歳。若すぎる死に合掌。

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